2013年3月31日日曜日

屋台作業二日目

寒い。

今日したこと
・ゴミトレジャーハンティング
・絵本解体
・作業場(もはや秘密基地、セカンドハウス)

 宝の山は言い過ぎにしろ
ちょくちょく掘り出し物が。

収穫
・パイプ椅子
・ソファ
・スピーカー
・椅子の下半身(ローラーついてるやつ)







パイプ椅子を持ち運ぶことでどこでもすわれる
というライフハック















屋台の足になるかしら
丈夫だし

















絵本の解体

これが
こうなった。
+キャスター6つとチョウツガイ4個、ネジが
資材へ












作業場の進化、ソファ先生あざます。

結局ここで小一時間
かたあげポテト食べながら携帯いじってた。
寒かった。
居心地、ソファ先生すげえ

そしてこうなって

こうなる。














2013年3月30日土曜日

屋台作業一日目


寒い。この寒さを涼しいと無理矢理感じれたら勝ち。
屋台作りに取り掛かる。

所:美術棟裏町 森の中の小道通り ビニールハウス前

今日したこと
・ネジ、クギ抜き
・資材整理
・即席作業場作り遊び
・屋台の妄想(プラン)

資材チェック、クギネジ抜き。
・クギが飛び出てて危なかった。(抜いた)
・軍手はマスト。
・疲れた。一人で出来ることとできないことがある。
・単純作業の時はコーヒー、テンションあげるときはエナジードリンク、気分を保つときはお茶。







 資材リスト

垂木いっぱい。

波板いっぱい。







ベニヤ数枚










ベニヤ絵本一冊













ゴミ捨て場

この時期の大学のゴミ捨て場というのは
どーやら宝の山らしい。



謎の物体Xともはやここに住めるレベルのゴミたち



作業場

こういうのがたのしい。
妄想図とそんなに変わらないんじゃないか、
即席作業場に車輪つけりゃあいいんじゃないか。(うそ)

手間を省くのと経済的な理由から、
名残惜しいが
ベニヤ絵本を解体して屋台にしようかと思う。

2013年3月28日木曜日

人間文化祭(人文祭)2013に向けて



人文祭2013イメージ
1.秘密基地一号(2011)再現
2.秘密基地二号(2012)再現改良
3.屋台(これから制作)
4.ベニヤ絵本(2012)
5.カブトムシの家(これから制作)

 

1.秘密基地一号

 2011年人文祭誕生前のオープンキャンパスで作った秘密基地。
長めの枝を生えている木にそのまま立てかけて、
机や椅子を並べるだけ。










2011夏の画像

休憩所、資料置き場として。
屋台とからめられるかも。

強調すべきは“即効性”


.秘密基地二号

2012の人文祭で出したものの改良版。
今回は“住む”ことを明確な目標として、
人文祭期間中に実際に住むというパフォーマンスもしたい。

 そもそもの構造はもちろん、ベッド、電気、去年できなかったことをやる。

 強調すべきは“再現可能性”


3.屋台

強調すべきはただただ“食”

人文祭準備期間前から作業にかかれる。

 


 右:bankart屋台


4.ベニヤ絵本

スタジオ制作物、辻まこと語録
生きる”とは何か。

 

 夜は模造紙張って野外上映とかしたいなぁ。


5.カブトムシの家

マスコットなめんな。
カブトムシなめんな。

 










秘密基地的建築のrealizability(Ⅲ)


1.秘密基地的建築物の特徴(小屋、屋台、仮設住宅) 
2.生と建築
3.被災地、途上国で必要となる建築的要素


3.被災地、途上国で必要となる建築的要素 

秘密基地からスタートすると、
そもそもなんなんだこれは、と。
小学校となにも変わらないじゃないかと。

そこで考える所らへんが大学生である。

現在水戸芸術館で催されている「坂茂展」
素晴らしいものをみた。
「紙の家」など、ペーパーアーケテクトなるなんだか変なことをやってる人だと思ってワクワクしながら見に行ったのだが、
ビックリするくらい真面目に社会貢献していた。
  坂茂『紙の家』

被災地での仮設住宅や
途上国の学校
紛争地域のシェルターなど
一瞬「あーでたでた」と身構えてしまったが、
すぐに繋がった。

単純に紙だからコストも少ない軽い。
そういうメリットを生かして、社会にフィットさせる作業を
さらっとやってるんだと感動した。



 

左:成都市華林小学紙菅仮設校舎
右:紙のシェルター
下:避難所用間仕切りシステム
すべて水戸芸術美術館「坂茂展」

こういうときに違うこと考えるのは悪い癖だが、
紙の建築物たちと、社会貢献の仕方を見ていて、

秘密基地につながるものがあるんじゃないかとドキドキしながら回った。




被災地や途上国での建築に必要なことは
1.即効性
2.再現可能性
3.生きるための空間

だと思った。
(というか無理やり秘密基地っぽくつなげた)



1.即効性

緊急を要するような状況で
ちんたらコンクリートが固まるのなんて待っていられない。
あるもので作る
ある種のサバイバルの状況である。

コンテナを使った仮設住宅や
体育館を使う(ための仕切りのアイディア)などまさに坂茂がやっていることだ。

ボクだって即効性じゃ負けてないよ。
あるもの作る
それが一つ目の要素。  


あるもので作った秘密基地第一(2011年)
即効性は完璧だ
問題は当然ながら住めたものじゃないってこと 






 


2.再現可能性

これも即効性と似たようなもんだが
少し違う。
どこでも誰でも作れるところがミソである。
 

坂口恭平のモバイルハウス
ご丁寧に映画のタイトルが『モバイルハウスのつくりかた』である








 
そしてボクたちも
コーナンで買える2万円程度の材料で家を建てる訳だ。

秘密基地第二号 (2012夏)





毎回省略してしまっているが、
今回の水戸芸術館坂茂展も、
正式名称は「坂茂-建築の考え方と作り方」 である。


 


3.生きるための空間

生きるために必要なことってなんだろうか
衣食住なんてよく言うが
とりあえず食は必要そうである。

ボクはあんまり食べることが好きではないので、
点滴についてたまに考えることがあるが、
それでも食べる。生きるために食べる。
なんで食べるのかと聞かれて
「美味しいもの食べると幸せな気分になるから」なんて言う人もいるが
少なくともボクは生きるために食べるんだって思う。
お腹が好きすぎるとあぁー死ぬぅーと思う。

寝ることもマストっぽい。
ボクは今まで48時間以上ぶっ続けで起きていたことはないが、
あんまり寝ないと生きた心地がしない。
眠すぎるとやはりあぁー死ぬぅーと思うのである。


別に一日に玄米四合と味噌と少しの野菜を食べろみたいな生活を両手離しでたたえるつもりはないが、
自分のライフスタイルにフィットする建築がいいと思う。
エネルギー効率がよい建築。

余裕があるならそういうスタート地点からゆっくりと広がっていけばいい。
それは
電気や水道かもしれないし、
コミュニティなのかもしれないし、
移動可能性なのかもしれないし、 
パソコンやケータイなのかもしれないが、

自分で自分の必要なものがある程度分かってるってのは
どーせ起こるいざって時のためになるかもしれない。




2013年3月27日水曜日

秘密基地的建築のrealizability (Ⅱ)

 

1.秘密基地的建築物の特徴(小屋、屋台、仮設住宅) 
2.生と建築
3.被災地、途上国で必要となる建築的要素 


2.生と建築

昨日の記事「秘密基地的建築のrealizability」
http://kuukandukuri-ynu.blogspot.jp/2013/03/realizability.html
より、続き


「鴨長明の方丈庵」

「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。」
(河の水の流れは絶える事がなく流れ続ける状態にあって、
それでいて、それぞれのもともとの水ではない。) - 鴨長明『方丈記』

いいお家に生まれるが跡目争いのち出家、
飢餓や震災を経験しこの世のはかなさを身をもって経験し、
鴨長明の眼は住環境に向く。
小さな方丈庵を築き静かな生活をすることとなった。


トリアタマのボクのところに集まった方丈記三冊
左:おじいちゃんの離れ
中央:おじいちゃんの本棚
右:横浜の本屋













「坂口恭平のホームレス研究」

 http://www.youtube.com/watch?v=wdvIJBgAOfk


東京ホタルシンポジウム 東京の川をひらく:坂口恭平

勢いがあるので話半分で聞くとしても、
「ダンゴムシのこと思い出しながら涙が出てくる」
「(河原者の家)地震が起きたらどーなるんですか、もしかしたら壊れてたんこぶが出来るかもしれない」
「車輪がついてると建築基準法上家じゃなくなります。駐車場借りれます。(モバイルハウス)」
 感覚の話。

坂口恭平『思考都市』より、カワラモノの家スケッチ

生きるために必要な建築。
効率性、再現可能性がすごい。




「Thomas Spiegelhalter (トマス・シュピーゲルハルター) "Experlimental Housing"」

見た目が感動的な建築でひと目で惚れる。
調べてみれば、太陽光発電や風などを考慮したエネルギー効率の良い建築物だそうな。


Spiegelhalter Lecture

( http://dawntown.org/2009/09/12/spiegelhalter-lecture/ )



そして、現在水戸芸術館でやっている「坂茂 - 建築の考え方と作り方」
でこう言った、生と向き合った建築物(ボクは勝手に秘密基地と読んでいる)と
被災地や途上国との相性の良さに感動するのである。(まぁ当然なのだけど)










2013年3月26日火曜日

秘密基地的建築のrealizability




1.秘密基地的建築物の特徴(小屋、屋台、仮設住宅)
2.生と建築
3.被災地、途上国で必要となる建築的要素 
   


今回は1.について、次回以降で2.以降を取り上げる。
記事の追記、変更は多々行われるだろうが、
もし奇跡的にこの文章を読んでいただけていれば理由は言わずもがなであります。

 


被災地や途上国での建築に必要なのは即効性、再現可能性、効率性、機能性だと思った。生きる上で必要なマストな要素を考える哲学的な思考も大切だと思った。秘密基地なんてくだらないこと言ってきたけど、やっぱりそんなに悪くないと思う
http://sphotos-a.xx.fbcdn.net/hphotos-prn1/558188_184561815010642_542553509_n.jpg


上:人文祭(2012)秘密基地
左:カブトムシのための家
右:マスコットイメージ

 
1.秘密基地的建築物の特徴(小屋、屋台、シェルター、仮設住宅)
  
ボクには正直街中に建っている建築物のほとんどがどうやって立っているか分からない。
コンクリートの時点で練り方知らないし、三階建て以上高い建築物をみてどうやって建っているのかよくよく考えると目眩がするレベル。

 
そういえば原発の時だってそうだった。
引っ越してきた時に初めて洗濯機を外置きで使うときだって、初めて洗濯機の構造、蛇口から水がどうやって出てるかグーグル先生に教わってボクはこんなにもモノを知らないんだってびっくりした。
 
なにも構造を知ってるからいい知ってなきゃダメだなんて言うつもりはない。
そんなこといちいち言っていたら生きていけなくなることくらいボクにもわかる。

ただ今回はなぜボクが秘密基地に惹かれるのかそのことを書く。
  
「秘密基地的な建築物」
例えば部屋の中にロープ張って毛布かけてテントを作る。

社宅の階段の下にゴミ捨てばから拾ってきたタカラモノ達を集めてきてレイアウトする。

鴨長明の方丈庵
コルビジェの休暇小屋
坂口恭平のモバイルハウス

左:坂口恭平モバイルハウス
右:ル・コルビジェ休暇小屋 

生きることと密接に絡む建築
生きるために効率的に
住むということと向き合うこういう建築物が大好きだ。

小規模であることや、再現可能性が高いことは結構重要なことだと思う。
建築物そのものが“成長”したり(秘密基地)、“移動”したり(モバイル)
固くなくて柔らかいハードの作り方は可能か。
建築物と思考や
建築物と利用用途が分断されているような状態はあまり理想的ではない。
建築や部屋みたいな住空間はどうしても“箱”的要素が強いので
(雨風から身を守ることは重要だったわけで)
内側からのエネルギーも制限してしまったりする(自由!自由!)
そこに住む人間にフィットしない建築なんて重たくて固くてやりきれない。

賃貸という仮宿は本人が保有していない以上
壁に穴を開けたり、床にペンキを落としたり、外側に拡張したりすれば
もちろん怒られる訳だ。

我が家

土地という概念についても同じようなもので
土地を“所有”するというなんとも不自然なルールのおかげで
先祖代々受け継がれる“土地”なんてものがあったり
誰も使ってない“土地”でなんとか生きながらえようとする人間が排除されたりする


左右共にGoogle画像検索「ホームレス対策」

鴨長明の方丈記の冒頭を思い返せば、
坂口恭平のモバイルハウスについても
自ずとスタート地点が見えてくる。




写真

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