2013年3月28日木曜日

秘密基地的建築のrealizability(Ⅲ)


1.秘密基地的建築物の特徴(小屋、屋台、仮設住宅) 
2.生と建築
3.被災地、途上国で必要となる建築的要素


3.被災地、途上国で必要となる建築的要素 

秘密基地からスタートすると、
そもそもなんなんだこれは、と。
小学校となにも変わらないじゃないかと。

そこで考える所らへんが大学生である。

現在水戸芸術館で催されている「坂茂展」
素晴らしいものをみた。
「紙の家」など、ペーパーアーケテクトなるなんだか変なことをやってる人だと思ってワクワクしながら見に行ったのだが、
ビックリするくらい真面目に社会貢献していた。
  坂茂『紙の家』

被災地での仮設住宅や
途上国の学校
紛争地域のシェルターなど
一瞬「あーでたでた」と身構えてしまったが、
すぐに繋がった。

単純に紙だからコストも少ない軽い。
そういうメリットを生かして、社会にフィットさせる作業を
さらっとやってるんだと感動した。



 

左:成都市華林小学紙菅仮設校舎
右:紙のシェルター
下:避難所用間仕切りシステム
すべて水戸芸術美術館「坂茂展」

こういうときに違うこと考えるのは悪い癖だが、
紙の建築物たちと、社会貢献の仕方を見ていて、

秘密基地につながるものがあるんじゃないかとドキドキしながら回った。




被災地や途上国での建築に必要なことは
1.即効性
2.再現可能性
3.生きるための空間

だと思った。
(というか無理やり秘密基地っぽくつなげた)



1.即効性

緊急を要するような状況で
ちんたらコンクリートが固まるのなんて待っていられない。
あるもので作る
ある種のサバイバルの状況である。

コンテナを使った仮設住宅や
体育館を使う(ための仕切りのアイディア)などまさに坂茂がやっていることだ。

ボクだって即効性じゃ負けてないよ。
あるもの作る
それが一つ目の要素。  


あるもので作った秘密基地第一(2011年)
即効性は完璧だ
問題は当然ながら住めたものじゃないってこと 






 


2.再現可能性

これも即効性と似たようなもんだが
少し違う。
どこでも誰でも作れるところがミソである。
 

坂口恭平のモバイルハウス
ご丁寧に映画のタイトルが『モバイルハウスのつくりかた』である








 
そしてボクたちも
コーナンで買える2万円程度の材料で家を建てる訳だ。

秘密基地第二号 (2012夏)





毎回省略してしまっているが、
今回の水戸芸術館坂茂展も、
正式名称は「坂茂-建築の考え方と作り方」 である。


 


3.生きるための空間

生きるために必要なことってなんだろうか
衣食住なんてよく言うが
とりあえず食は必要そうである。

ボクはあんまり食べることが好きではないので、
点滴についてたまに考えることがあるが、
それでも食べる。生きるために食べる。
なんで食べるのかと聞かれて
「美味しいもの食べると幸せな気分になるから」なんて言う人もいるが
少なくともボクは生きるために食べるんだって思う。
お腹が好きすぎるとあぁー死ぬぅーと思う。

寝ることもマストっぽい。
ボクは今まで48時間以上ぶっ続けで起きていたことはないが、
あんまり寝ないと生きた心地がしない。
眠すぎるとやはりあぁー死ぬぅーと思うのである。


別に一日に玄米四合と味噌と少しの野菜を食べろみたいな生活を両手離しでたたえるつもりはないが、
自分のライフスタイルにフィットする建築がいいと思う。
エネルギー効率がよい建築。

余裕があるならそういうスタート地点からゆっくりと広がっていけばいい。
それは
電気や水道かもしれないし、
コミュニティなのかもしれないし、
移動可能性なのかもしれないし、 
パソコンやケータイなのかもしれないが、

自分で自分の必要なものがある程度分かってるってのは
どーせ起こるいざって時のためになるかもしれない。




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