2013年7月4日木曜日

寝室≒机≒ハート

初期アイデア
お尻からコンセントが伸びて
まるで、家電のようである
カワイイ
「原始人のハート」は
辻まこと(ダダイスト辻潤と大杉栄と駆け落ちの伊藤野枝の子である)の
文庫『多摩川探検隊』で使った言葉である。

今回秘密基地三棟一体計画の柱になるのは、
これから作業に入る寝室。

・蚊が入ってこないこと。
・雨が入ってこないこと。



というこの二つの難題を乗り越えるための切り札である。
とりあえず、あのN沢R衛氏も偉大な発明と語った“ノキ”と
ボク自身、ベトナムやチリと海外体験を味わって
ついにその大切さに気づいた“アミド”の二つさえあれば大丈夫そうだと思ふ。


加えて、秘密基地企画全体として今回のサブテーマは
“屋外を愛せよ、太陽を愛せよ”であるからして、
雨と蚊を避けるためにどうしても
ハコ化してしまうこのカチカチスタイルをどうにか外向きにしなくちゃあいけない。
大変だ。



一回スケールについて考える。
ベニヤ板はだいたい180×90である。
立てて使えばだいたい人間の身長のスケールである。
少し窮屈かもしれないが(はっはっは。ボクは身長180あるので。)、
まぁ、悪くない。
横にすると流石に大人一人入るのには厳しい高さになる。
が、机ってかテーブルってかにはちょうどいい。




立てて使えば家になり、横にすれば机になる。
ベニヤ板とは良く出来た寸法だ。


基本的にベニヤ板の寸法に合わせてつくる。
作業が楽だ。
一石二鳥はボクの大好きな言葉である。

まあ階段みたいな家になる。
入口から入って90cmは高さ180ある。
んで、そっからは高さ90cmの空間が180cm続く。
つまり余裕で足が伸ばせる。
んで、外からは軒下付きの高さ90cmの机が出現するわけだ。

外からは机、なかからは家。
外と内が両方とも利用可能だ。
一石二鳥だ。
何度も言うように、一石二鳥はボクの大好きな言葉である。


んで、たまたま斜めから写真を取ると

寝室の本体
最終的にははこれに波板の屋根が付く。
ハート型である。素敵である。
寝室のサブタイトルは「原始人のハート」で決まりである。
名前ひとつで、カクカク建築にも愛着が湧くので
ボクも中々単純な人間である。

【追記】
「入口から入って90cmは高さ180ある。
んで、そっからは高さ90cmの空間が180cm続く。」
んな訳がない。
そっからは高さ90が90続くのである。
小学生に馬鹿にされそうである。
ボクも中々単純な人間である。

2013年7月3日水曜日

屋台完成

1LDKで言うところの、DKであります。
ダインニング&キッチンであります。

今まで10分かけて切っていたベニヤも
文明のリキにかかればしゅんころ


トランスフォームは屋台の醍醐味。
はっはっは。

守備表示
攻撃表示









とりあえず完成
ここにIHと電気鍋置いて当日は寝泊りパフォーマンスへの布石としてパーティだな。






2013年4月4日木曜日

マイ1LDK (2013.8.4~5)


人間文化祭出展構想



秘密基地一号機 (リビング、壁:スカスカ、床:大地、屋根:木)

木を立てかけるだけ。その場で作れるように。
机と椅子を並べる。資料やファニーシングスを置く。
お茶飲んだりお話したり。
2011人間文化課程オープンキャンパス
野音に作ったものを学生会館前で再現





















秘密基地二号機 寝室、壁:アリ、床:アリ、屋根:アリ)

防水、防風、しっかり寝れるように。
寝室であってファイナル防衛ライン。
この前拾ったソファと小さい机、パソコンがあればいいかな。
車輪を付ける予定。(坂口恭平モバイルハウス参照)
2012人間文化祭
ハリボテ

















屋台 (キッチン&ダイニング、壁:無し、床:大地、屋根:パラソル)

折りたたみ式+車輪付きのミニマム屋台で、
お酒、IH、電気鍋。
軽目のパイプ椅子を周りに配置。
みんなで屋台を囲んでお酒を飲む。
現在制作中





















それぞれバラバラに連立し、バラバラに移動可能な
ミニマムな建築物(建築基準法で建築物と認められないような制作物)が集合することで居住可能な空間をつくる。

 

2013年4月3日水曜日

屋台作業三日目

ある程度アンテナ張る方向があって、
自分のいる環境、付き合う人、思考興味、
そういうので入ってくる情報が
悪く言えば限られて、良くいえば絞られてくると
運命とまでは行かなくても、巡り合せみたいなものの確率が上がるようです。

今日一日で、
例えば院のゴミ捨て場から勝手に拾ってきた先輩の椅子が
実は本人が稲葉君にあげようと言ってくれていた(引越しのゴタゴタで期日せまり破棄)ものだったり、
自分が感銘を受けた展示のパンフレットが
おそらく担当教員が研究棟に置いていたものだったり、
チリのころの友達が流していたツイートで
チリを中心に南米のスラムで日本の建築思想を使うという人を見つけたり、
山道拓人さん @sandotakuto
(日本の建築思想が、南米でスラムへの処方箋に?!住民自ら増築していく「未完のプラットフォーム」 [カラフルな社会構築] http://greenz.jp/2013/04/02/elemental/)

まぁー要するに全部秘密基地です。

今日は春学期オリエンテーションからの
屋台作業三日目

今日したこと
・いろんなところの寸法計り
・屋台用の板の切り出し
・お客様とのおしゃべり

まずは資材はもちろん、
いろんな場所の寸法をはかりました。
ちなみに発見としては、
一研のエレベーターはだいたい
70(横)×140(奥)×190(高さ)
ベニヤ板は言わずもがな
90×180ですが、
改めてはかってみると
96×180だったりする。...あぶねえあぶねえ

結論、60×120の屋台開閉式(トランスフォーム!)
にしようと思います。

切り出したベニヤ板二枚。
七号館管理室さんチョークあざます。
屋台下半身想定。
...いけるッ!













今日は二人のお客さんがいらっしゃいました。
暖かくなったらお酒飲みながら作業しながらワイワイしたいな。

2013年4月1日月曜日

建築基準法


建築基準法1-2-1
建築物 土地に定着する工作物のうち、屋根及び柱若しくは壁を有するもの(これに類する構造のものを含む。)

やっぱり車輪がついていたりすると、法律上建築物(土地に定着する)には該当しないらしい。よって基本的に建築基準法も建築確認も適応外のようだ。
もう少しちゃんと勉強しようとは思うが一安心。


2013年3月31日日曜日

屋台作業二日目

寒い。

今日したこと
・ゴミトレジャーハンティング
・絵本解体
・作業場(もはや秘密基地、セカンドハウス)

 宝の山は言い過ぎにしろ
ちょくちょく掘り出し物が。

収穫
・パイプ椅子
・ソファ
・スピーカー
・椅子の下半身(ローラーついてるやつ)







パイプ椅子を持ち運ぶことでどこでもすわれる
というライフハック















屋台の足になるかしら
丈夫だし

















絵本の解体

これが
こうなった。
+キャスター6つとチョウツガイ4個、ネジが
資材へ












作業場の進化、ソファ先生あざます。

結局ここで小一時間
かたあげポテト食べながら携帯いじってた。
寒かった。
居心地、ソファ先生すげえ

そしてこうなって

こうなる。














2013年3月30日土曜日

屋台作業一日目


寒い。この寒さを涼しいと無理矢理感じれたら勝ち。
屋台作りに取り掛かる。

所:美術棟裏町 森の中の小道通り ビニールハウス前

今日したこと
・ネジ、クギ抜き
・資材整理
・即席作業場作り遊び
・屋台の妄想(プラン)

資材チェック、クギネジ抜き。
・クギが飛び出てて危なかった。(抜いた)
・軍手はマスト。
・疲れた。一人で出来ることとできないことがある。
・単純作業の時はコーヒー、テンションあげるときはエナジードリンク、気分を保つときはお茶。







 資材リスト

垂木いっぱい。

波板いっぱい。







ベニヤ数枚










ベニヤ絵本一冊













ゴミ捨て場

この時期の大学のゴミ捨て場というのは
どーやら宝の山らしい。



謎の物体Xともはやここに住めるレベルのゴミたち



作業場

こういうのがたのしい。
妄想図とそんなに変わらないんじゃないか、
即席作業場に車輪つけりゃあいいんじゃないか。(うそ)

手間を省くのと経済的な理由から、
名残惜しいが
ベニヤ絵本を解体して屋台にしようかと思う。

2013年3月28日木曜日

人間文化祭(人文祭)2013に向けて



人文祭2013イメージ
1.秘密基地一号(2011)再現
2.秘密基地二号(2012)再現改良
3.屋台(これから制作)
4.ベニヤ絵本(2012)
5.カブトムシの家(これから制作)

 

1.秘密基地一号

 2011年人文祭誕生前のオープンキャンパスで作った秘密基地。
長めの枝を生えている木にそのまま立てかけて、
机や椅子を並べるだけ。










2011夏の画像

休憩所、資料置き場として。
屋台とからめられるかも。

強調すべきは“即効性”


.秘密基地二号

2012の人文祭で出したものの改良版。
今回は“住む”ことを明確な目標として、
人文祭期間中に実際に住むというパフォーマンスもしたい。

 そもそもの構造はもちろん、ベッド、電気、去年できなかったことをやる。

 強調すべきは“再現可能性”


3.屋台

強調すべきはただただ“食”

人文祭準備期間前から作業にかかれる。

 


 右:bankart屋台


4.ベニヤ絵本

スタジオ制作物、辻まこと語録
生きる”とは何か。

 

 夜は模造紙張って野外上映とかしたいなぁ。


5.カブトムシの家

マスコットなめんな。
カブトムシなめんな。

 










秘密基地的建築のrealizability(Ⅲ)


1.秘密基地的建築物の特徴(小屋、屋台、仮設住宅) 
2.生と建築
3.被災地、途上国で必要となる建築的要素


3.被災地、途上国で必要となる建築的要素 

秘密基地からスタートすると、
そもそもなんなんだこれは、と。
小学校となにも変わらないじゃないかと。

そこで考える所らへんが大学生である。

現在水戸芸術館で催されている「坂茂展」
素晴らしいものをみた。
「紙の家」など、ペーパーアーケテクトなるなんだか変なことをやってる人だと思ってワクワクしながら見に行ったのだが、
ビックリするくらい真面目に社会貢献していた。
  坂茂『紙の家』

被災地での仮設住宅や
途上国の学校
紛争地域のシェルターなど
一瞬「あーでたでた」と身構えてしまったが、
すぐに繋がった。

単純に紙だからコストも少ない軽い。
そういうメリットを生かして、社会にフィットさせる作業を
さらっとやってるんだと感動した。



 

左:成都市華林小学紙菅仮設校舎
右:紙のシェルター
下:避難所用間仕切りシステム
すべて水戸芸術美術館「坂茂展」

こういうときに違うこと考えるのは悪い癖だが、
紙の建築物たちと、社会貢献の仕方を見ていて、

秘密基地につながるものがあるんじゃないかとドキドキしながら回った。




被災地や途上国での建築に必要なことは
1.即効性
2.再現可能性
3.生きるための空間

だと思った。
(というか無理やり秘密基地っぽくつなげた)



1.即効性

緊急を要するような状況で
ちんたらコンクリートが固まるのなんて待っていられない。
あるもので作る
ある種のサバイバルの状況である。

コンテナを使った仮設住宅や
体育館を使う(ための仕切りのアイディア)などまさに坂茂がやっていることだ。

ボクだって即効性じゃ負けてないよ。
あるもの作る
それが一つ目の要素。  


あるもので作った秘密基地第一(2011年)
即効性は完璧だ
問題は当然ながら住めたものじゃないってこと 






 


2.再現可能性

これも即効性と似たようなもんだが
少し違う。
どこでも誰でも作れるところがミソである。
 

坂口恭平のモバイルハウス
ご丁寧に映画のタイトルが『モバイルハウスのつくりかた』である








 
そしてボクたちも
コーナンで買える2万円程度の材料で家を建てる訳だ。

秘密基地第二号 (2012夏)





毎回省略してしまっているが、
今回の水戸芸術館坂茂展も、
正式名称は「坂茂-建築の考え方と作り方」 である。


 


3.生きるための空間

生きるために必要なことってなんだろうか
衣食住なんてよく言うが
とりあえず食は必要そうである。

ボクはあんまり食べることが好きではないので、
点滴についてたまに考えることがあるが、
それでも食べる。生きるために食べる。
なんで食べるのかと聞かれて
「美味しいもの食べると幸せな気分になるから」なんて言う人もいるが
少なくともボクは生きるために食べるんだって思う。
お腹が好きすぎるとあぁー死ぬぅーと思う。

寝ることもマストっぽい。
ボクは今まで48時間以上ぶっ続けで起きていたことはないが、
あんまり寝ないと生きた心地がしない。
眠すぎるとやはりあぁー死ぬぅーと思うのである。


別に一日に玄米四合と味噌と少しの野菜を食べろみたいな生活を両手離しでたたえるつもりはないが、
自分のライフスタイルにフィットする建築がいいと思う。
エネルギー効率がよい建築。

余裕があるならそういうスタート地点からゆっくりと広がっていけばいい。
それは
電気や水道かもしれないし、
コミュニティなのかもしれないし、
移動可能性なのかもしれないし、 
パソコンやケータイなのかもしれないが、

自分で自分の必要なものがある程度分かってるってのは
どーせ起こるいざって時のためになるかもしれない。




2013年3月27日水曜日

秘密基地的建築のrealizability (Ⅱ)

 

1.秘密基地的建築物の特徴(小屋、屋台、仮設住宅) 
2.生と建築
3.被災地、途上国で必要となる建築的要素 


2.生と建築

昨日の記事「秘密基地的建築のrealizability」
http://kuukandukuri-ynu.blogspot.jp/2013/03/realizability.html
より、続き


「鴨長明の方丈庵」

「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。」
(河の水の流れは絶える事がなく流れ続ける状態にあって、
それでいて、それぞれのもともとの水ではない。) - 鴨長明『方丈記』

いいお家に生まれるが跡目争いのち出家、
飢餓や震災を経験しこの世のはかなさを身をもって経験し、
鴨長明の眼は住環境に向く。
小さな方丈庵を築き静かな生活をすることとなった。


トリアタマのボクのところに集まった方丈記三冊
左:おじいちゃんの離れ
中央:おじいちゃんの本棚
右:横浜の本屋













「坂口恭平のホームレス研究」

 http://www.youtube.com/watch?v=wdvIJBgAOfk


東京ホタルシンポジウム 東京の川をひらく:坂口恭平

勢いがあるので話半分で聞くとしても、
「ダンゴムシのこと思い出しながら涙が出てくる」
「(河原者の家)地震が起きたらどーなるんですか、もしかしたら壊れてたんこぶが出来るかもしれない」
「車輪がついてると建築基準法上家じゃなくなります。駐車場借りれます。(モバイルハウス)」
 感覚の話。

坂口恭平『思考都市』より、カワラモノの家スケッチ

生きるために必要な建築。
効率性、再現可能性がすごい。




「Thomas Spiegelhalter (トマス・シュピーゲルハルター) "Experlimental Housing"」

見た目が感動的な建築でひと目で惚れる。
調べてみれば、太陽光発電や風などを考慮したエネルギー効率の良い建築物だそうな。


Spiegelhalter Lecture

( http://dawntown.org/2009/09/12/spiegelhalter-lecture/ )



そして、現在水戸芸術館でやっている「坂茂 - 建築の考え方と作り方」
でこう言った、生と向き合った建築物(ボクは勝手に秘密基地と読んでいる)と
被災地や途上国との相性の良さに感動するのである。(まぁ当然なのだけど)










写真

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